自分だけの制作ノートづくり 2年生『メディア表現演習11』でスクラップブックの制作が始まりました

9月9日(火)〜9月11日(木)の3日間、メディア表現領域2年生90名が参加し、スクラップブックを制作するワークショップが行われました。



『メディア表現演習11』は、これまで学んできたメディア表現の幅をさらに広げるために、さまざまな表現媒体で活躍する学外の講師を招き、それぞれの専門分野についてワークショップ形式で体験し制作を行う授業です。
今回のスクラップブック制作では、今後約2ヶ月に渡って行われる授業を記録し振り返るため、自分だけの制作ノートを作ることが目標の1つです。
スクラップブックの制作により自身の関心や参考資料を整理し、制作のための視覚的な手がかりをまとめていく過程は、学生にとって大きな学びのヒントとなりました。

講師としてお越しいただいたのは、美術家・アニメーション作家の副島しのぶ先生。作品制作のプロセスで実際にスクラップブックを活用されています。

授業初日、学生たちはまず自己紹介ページを制作。自分の作品や憧れの作家の仕事に加えて、愛犬や愛猫などの写真を貼る姿も多く見られ、学生それぞれのルーツを感じられる個性豊かなページとなりました。
2日目は図書館に足を運び、気に入った本から図版や写真を引用。該当ページをコピーして切り抜き、スクラップブックへ収める過程では偶然の出会いによる刺激を感じられ、著作物引用の際の注意事項についても実践的に学ぶ機会となりました。

最終日には完成したスクラップブックを持ち寄り、互いに見せ合う鑑賞会を開催。学生によって興味関心だけではなく制作の方法も異なるスクラップブックは、自身の視野を広げる一因にもなりました。

3日間の授業を通して、スクラップブックは「気になるものを集める場」であるだけではなく、「思考を整理し、自身の表現を見つめ直すためのツール」であることが実感できました。
まだまだ続いていく本授業の中で、学生一人ひとりのスクラップブックがどのように育っていくのか、今後の展開が楽しみです。


関連リンク
副島しのぶ先生HP: https://www.shinobusoejima.com/