親指を手のひらに 2年生が参加する授業「メディア表現演習11」で石膏を使ったWSが行われました

9月8日(月)、メディア表現領域の2年生90名が参加する「親指ワークショップ」が行われました。



授業の目標は、『身近でありながら、普段はじっくり観察することのないものを手のひらに召喚する』こと。自身の足の親指を題材に、学生にとってほぼ初めての造形体験が行われました。

作業はまず、型取り材を用いた親指の型取りから始まります。
型取り材は学生たちにとってはじめて触れる素材ではありましたが、教員とコミュニケーションを取りながら確実に作業を進めました。
続いて、完成した型に石膏を流し込み、足の親指の形をそのまま石膏像として立ち上げていきます。自分自身の身体の一部を手元で再現するという過程は、普段見慣れているつもりだった親指を、新しい視点でとらえるきっかけとなりました。

授業の最後には、学生全員の親指石膏像を集めて記念撮影。
普段はあまり意識しないものをあえて形にしてみることで、見慣れているはずのものが新鮮に感じられる。そうした発見を学生同士で共有しながら、素材に向き合う楽しさを実感する授業となりました。

大人数で同じテーマに取り組むことで互いの違いを比較できたことも、この授業ならではの収穫だったといえるでしょう。